1485年にバラ戦争で戦死したイングランド王。甥(おい)から王座を奪って即位した後に甥とその弟を殺害したとされることから、後世にはシェイクスピアの劇作などで残忍な悪役として描かれ、世界的に知られるようになった。死後500年以上、遺体の所在は不明だったが、2012年8月にイギリス中部の都市レスターの駐車場地下で発見された遺骨が、身体的特徴などからリチャード3世のものである可能性が浮上。レスター大学などでつくる研究チームが子孫の協力を得てDNA鑑定を行い、13年2月に同王のものと確認したことを発表した。