岩手県久慈市山形町周辺に伝わる郷土料理。小麦粉を練って作った生地でクルミと黒砂糖を包んだ「まめぶ」という団子を、ニンジンやゴボウ、キノコなどの具材とともに入れたしょうゆ味の汁物。発祥は江戸時代といわれ、主に正月や結婚式の際に食べる行事食として伝えられた。同市を舞台としたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の劇中に登場したことから、全国的に知名度が向上。同番組が放送を開始した2013年4月以降、市内の飲食店や土産物店では売り上げが急増したという。同市では、10年4月に設立された市民団体、久慈まめぶ部屋がまめぶ汁の普及活動を行っており、11、12年のB-1グランプリにも2年連続で出品している。