妊娠、出産を理由とした、職場でのいやがらせや不当な扱いのこと。マタハラと略される。妊娠や出産、育児をする女性従業員に対して、上司や同僚がいやみを言う、重い物を持たせるなど配慮に欠ける言動を取ったり、退職勧奨や解雇、契約終了など不利な扱いをしたりする。男女雇用機会均等法では、婚姻や妊娠、出産を理由とする解雇などは禁じられているが、日本労働組合総連合会(連合)が2013年5月に実施したインターネット調査によると、対象となった20~40代の在職中の女性626人のうち、在職中に妊娠を経験した316人の25.6%がマタニティーハラスメントを受けたことがあると回答。働く女性にとって、セクシュアルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)に並ぶ問題として、注目されつつある。