就職活動(就活)がうまくいかないことで引き起こされるうつ病。就職事情が厳しさを増し、超就職氷河期とも表現される近年、希望する企業の内定を得られない失望感や、長期化した活動の疲れなどの理由から、精神的な不調を抱える若者が増えているといわれており、重いうつ状態に陥ることもある。また、親からの過剰な期待が負担になることも多い。労働問題の相談などを行うNPO法人POSSE(東京都世田谷区)が2010年度に学生約600人を対象に実施した調査によると、就職活動経験者の7人に1人が「就活うつ」の状態になっているという。こうした人が自殺を選ぶケースも目立ってきており、警察庁の統計によると、12年に「就職失敗」が原因とされる大学生の自殺者数は45人で、07年(13人)の3倍以上に増加。そのため、学生向けハローワークや各大学では相談窓口の設置など、「就活自殺」の対策が進められている。