学校の生徒間で自然発生する序列や階層を、インドの身分制度「カースト」になぞらえた言葉。教室内カースト、学校内序列などとも呼ばれる。主に中学、高校で起こる現象で、クラス内の生徒は、異性からの評価やコミュニケーション能力、所属する部活、趣味などの基準によって、「1軍、2軍、3軍」「A、B、C」などと序列化される。序列上位グループの生徒たちは教室内で強い影響力を持ち学校生活を有利に過ごすことができる一方、下位グループとされた生徒たちは周囲から低く見られ、上位グループによるいじめやいじりの対象とされることも多い。教育評論家の森口朗が2007年6月に出版した「いじめの構造」(新潮社刊)で言及したことで広く知られるようになった。また、東京大学大学院博士課程の鈴木翔が12年12月に出版した「教室内(スクール)カースト」(光文社刊)も話題作になっている。