娘に同行して美容サロンなどを利用する母親のこと。リクルートホールディングス(本社・東京都千代田区)が2013年1月に発表した「2013年トレンド予測」の「美容領域」で命名した。高校生以上の娘を持つ35~64歳の母親と定義され、主に団塊ジュニア世代(30代後半~40代前半)やバブル世代(40代後半)にあたる女性の新たな消費傾向とされる。この年代の女性はもともと美に対する関心が高いうえに、1人では利用しづらかったサービスにも行きやすくなるという理由から、娘に同行する人が増えているという。一方、娘にとっても母親からの経済的支援などが期待できるというメリットがある。少子化が進んだ近年、友人のような関係の母娘が増えていることも背景にあると考えられる。同社ビューティ総研が12年に行った調査によると、15歳以上の娘がいる母親の5人に1人が、「1年以内に娘と一緒に美容室に行ったことがある」と回答した。こうした顧客獲得のため、一部の美容サロンでは母娘を対象とした割引サービスなども展開されている。