特定の経済分野において、民間企業や海外資本の新規参入を阻む強固な規制のこと。「岩盤のように固い」という意味でこう呼ばれる。第二次安倍晋三内閣で規制改革会議の議長代理を務める大田弘子政策研究大学院大学教授が用いたことで、新聞などのメディアで使われるようになった。特に規制が強いとされるのは、雇用、農業、医療、介護、保育など、従来は民間への開放が限定的だった分野で、規制が投資を阻害し、経済成長の足かせになっているとして、改革の必要性が指摘されている。2013年6月に閣議決定された日本再興戦略に盛り込まれた国家戦略特区などで、こうした分野の規制緩和が進むかどうか注目されている。