養子縁組などを繰り返すことで戸籍上の名前を次々と変え、別人になりすます行為。多くの場合、面識のない他人との間で養子縁組を偽装して改姓する。債務から逃れたり、それまでの生活を捨てたりする目的から本人の意志によって行われるケースだけではなく、暴力団などが多重債務者や生活困窮者などの弱みにつけ込んで改名させ、銀行口座を振り込め詐欺や架空請求詐欺などの犯罪に利用している場合もある。2013年7月には、東京都に住む知的障害者の男性が、本人に覚えのない偽装養子縁組を何度もさせられていたことが発覚。そのたびに新たな名義で開設された銀行口座が犯罪に悪用された可能性があり、犯罪組織の関与が疑われている。