30~40歳代の中年男性が発する不快な脂っぽいにおい。2013年11月18日、男性化粧品メーカー、マンダム(本社・大阪市)がにおいの原因を特定したと発表した。同社の発表によれば、40~50歳代男性の各部位のにおい強度を嗅覚測定した結果、特に頭部からのにおいが強いことが判明。頭皮や枕から抽出した悪臭の成分を解析し、原因成分が「ジアセチル(diacetyl)」であることを特定した。また、頭皮上のブドウ球菌が汗に含まれている乳酸を分解してジアセチルを産生していたことも明らかにした。ジアセチルは廃油のような独特のにおいで、においの強さは酢酸の120倍も強い。ジアセチルによる体臭は20歳代から増加する傾向があり、40歳代を中心にジアセチルの発生量が多くなるという。同社では、102種類の植物エキスを用いてジアセチルの抑制効果を検査した結果、カンゾウやケイヒなどの、フラボノイドを含有する植物エキスが有用という。これまで不快な体臭としては50歳代以降の「2-ノネナール」が原因成分である加齢臭が知られていたが、別の成分のにおいであることから、「ミドル脂臭」と名付けている。