乳幼児の子育てにスマートフォン(スマホ)やタブレットPCを利用すること。スマホをおもちゃ代わりに与えて遊ばせるだけではなく、絵本やパズルゲームなどの乳幼児向けアプリを知育やしつけに使用する例もある。背景には、スマホの急速な普及がある。教育関連大手、ベネッセコーポレーション(本社・岡山県岡山市)のシンクタンク、ベネッセ教育総合研究所が2013年に乳幼児をもつ母親を対象に行った調査によれば、約6割の母親がスマホを所有。2歳児をもつ母親の2割以上が、「ほとんど毎日」スマホを使わせていたことがわかった。理由として、公共の場で静かにさせておくことができる、知育アプリなどで遊びながら学ぶことができるなどの意見が多い。しかし、一方で日本小児科医会は、スマホの利用は「親子の交流が減る」「画面をなぞる仮想体験だけでは手の機能や五感の発達によくない」と指摘。子育てでの使用を控えるよう呼びかけた。