難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の認知度向上や患者支援の輪を広げるためのチャリティーイベント。指名を受けた者が、24時間以内に頭から氷水をかぶる動画をフェイスブックなど、インターネットに投稿するか、100ドル(約1万円)をアメリカのALS協会に寄付するかを選択し、実行後に次の挑戦者2~3人を指名する。氷水と寄付の両方を選択する人も多い。2014年7月末に、アメリカのALS患者で元大学野球選手のピート・フレーツらの発案で始まった。マイクロソフトのビル・ゲイツ元会長やバラク・オバマ大統領、映画監督のスティーブン・スピルバーグなど、アメリカの有名人の間で広がり、約2週間で760万ドル(約7億7800万円)の寄付金が集まった。その後も、レディー・ガガ、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドやネイマールなど、各国の有名人も参加。日本人では、野球選手の田中将大(まさひろ)、ソフトバンクの孫正義社長、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授、ソチ・オリンピック金メダリストの羽生結弦選手、歌手の浜崎あゆみなどが参加し、ALSの認知度の向上や寄付金の増加に貢献。日本ALS協会には、同年8月18~22日の5日間で、前年度1年分に迫る394万円が寄せられた。