スマートフォン(スマホ)向けの、無料写真共有アプリ。写真や動画の撮影、文字の編集、さらに写真や文字のメール送信などができる。最大の特徴は、送信者があらかじめ閲覧可能な秒数を設定して文字や写真を送信すると、閲覧後、設定時間で受信者の端末から該当のデータが消える自動消滅機能を備えていること。アメリカ、スタンフォード大学の学生2人が開発し、スナップチャット社(ロサンゼルス)を起業して2011年からサービス提供を開始した。自分のヌードなど、プライベートな画像を送っても第三者に共有されたり、インターネットに投稿されたりする心配がないことから、10代の女性を中心に利用者が急増。1日に3億5000万件以上も利用される大ヒットとなった。受信した写真は保存も可能だが、保存すると送信者に通知が届くため、知らないうちに保存されることがなく、情報拡散やリベンジポルノの抑止になる。日本でも13年9月にリクルートホールディングスの実証研究機関メディアテクノロジーラボ(東京都中央区)が同様のアプリ、SeeSaw(シーソー)を開発、提供を開始した。SeeSawで送信された写真や動画は受信者が閲覧後、送信者が設定した秒数で両方の端末からデータが消去される。ただし、スクリーンショットを利用すると受信者が写真を保存できてしまうため、注意が必要である。