北アフリカからインドに分布するミソハギ科の低木、ヘンナ(ヘナ、指甲花)の葉を染料にして描くボディーペインティング。古くから中東や北アフリカ、インドなどで手足に独特の模様を入れる伝統文化として伝わってきた。インドのヒンディー語由来のメヘンディなどの別名がある。葉の粉末に、発色をよくするためのレモン汁などを混ぜた水を加えてペースト状にし、紙などを円錐形に丸めた絞り袋に入れて、絞り出しながら肌に模様を描く。数時間~1日ほどペーストを乾燥させてからはがすと、ペーストを載せていた部分がオレンジ色に染まり、2~3日かけて茶褐色に変化する。肌を傷つけるのではなく、角質を染めて模様を描くために痛みはなく、模様は2~3週間で自然に消える。近年、欧米や日本でもインスタント・タトゥーとして注目されている。