シニア世代の夫婦が、子供の自立や夫の定年退職などをきっかけに、それまでの結婚生活を見直し、互いに束縛せずに自分らしく生きるというライフスタイル。「結婚を卒業し、新たな人生のスタートをする」という意味で、フリーライターの杉山由美子が、2004年に刊行した「卒婚のススメ」(オレンジページ刊)で提唱した造語。同書では、それぞれの仕事のために別居するカップルや、外国にホームステイする妻、夫が妻の仕事の全面サポートにまわったカップルなど、8組の夫婦を紹介。離婚ではなく、婚姻関係を結んだまま、よりよい関係を築き直した新しい夫婦のスタイルに共感が集まった。2014年に加山雄三、清水アキラがそれぞれ、妻と不仲になったわけではなく、「卒婚」して、離れて暮らしながら互いに好きなことをしていると告白し、話題になった。