自分の優位性を、一見して分からないように誇示する女性のこと。2014年2月に刊行された、漫画家の瀧波ユカリとエッセイストの犬山紙子の共著「女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態」(筑摩書房刊)で用いた造語。動物が交尾や、個体間の優位性を示したりするときに行う馬乗り行為(マウンティング)にちなんで名付けられた。マウンティング女子は、化粧が濃いことを「メークうまいね」、自分が相手よりもてることを「Aくんからメールが来てウザイ」など、悪意のある言葉や相手をおとしめる言葉、自分を優位に導く言葉を、場の空気を壊さない表現で使うのが特徴とされる。また、同書によれば、親友型、カウンセラー型、プロデューサー型などの種別があるという。同年4月、フジテレビ系で沢尻エリカが主役を演じるドラマ「ファースト・クラス」がスタート。女性同士の格付け争いをするマウンティング女子を題材に描いたことから、この言葉も話題になった。