子どもに対して過度の干渉や依存、虐待などを行う親をテーマとした書籍。「毒親(どくおや)」とは、そうした行為によって子どもの人生に悪影響を及ぼす親のことを指す言葉で、アメリカのカウンセラー、スーザン・フォワードが1999年に出版した著書「毒になる親」(毎日新聞社刊)の影響で広まったとされる。近年は、漫画家の田房永子が2012年に出版したコミックエッセー「母がしんどい」(中経出版刊)や、女優の小川真由美の娘でミュージシャンの小川雅代が12年に出版した「ポイズン・ママ」(文藝春秋刊)、元アナウンサーの小島慶子が14年に出版した「解縛(げばく)」(新潮社刊)など、母との関係の苦しさを娘がつづった書籍の刊行が相次ぎ、注目されている。