ブランデーにフルーツを漬け込んで作る果実酒。フルブラとも呼ばれ、手軽に作れることから自家製で楽しむ人が増えている。作り方は、ガラス製の密閉瓶にカットしたフルーツを入れてブランデーを注ぎ、高温を避け、直射日光の当たらない場所で保管するだけ。ブドウは酒税法で漬け込みが禁止されているが、梅や桃、オレンジ、リンゴ、パイナップル、マンゴー、レモンなど、さまざまなフルーツで楽しめる。飲み頃はオレンジやパイナップル、レモンが漬け込んで1日、リンゴやマンゴーなどは3日目頃、冷凍梅は1週間経った頃。漬けたフルーツは1週間をめどに取り除くが、料理に使ったり、ジャムなどに加工したりして利用できる。フルーツブランデーは、調味料や隠し味として、料理にも使用可能。和食、中華、エスニックと幅広い料理に合い、素材の臭み消しにもなる。料理研究家である平野由希子の著書「フルーツブランデーのおいしいレシピ」(世界文化社刊)では、フルーツブランデー作り方の基本から料理のレシピまで、わかりやすく解説。「フルーツ×ブランデー 四季が楽しいアレンジレシピ73」(日東書院本社刊)には、42人の料理ブロガーが考案したアイデアレシピが掲載されている。レシピサイトのクックパッドでも、フルーツブランデーのレシピが紹介されるなど、ますます人気が高まっている。