富士フイルム(本社・東京都港区)が発売したインスタントカメラのシリーズ名。撮ったその場で名刺サイズの写真がプリントできる。1998年に発売され、「世界で一番カワイイカメラ」というコンセプトデザインが受けて女子高校生を中心に大ブームとなり、2002年度は国内だけで約100万台を販売した。しかし、デジタルカメラや携帯電話が普及するにつれて販売台数が激減し、一時は最盛期の10分の1にまで急落した。その後、07年ごろに韓国のドラマで主人公が使い、現地の若者を中心に大反響。ヒットは韓国から東南アジア全域、ヨーロッパ、アメリカへと広がり、世界販売は09年度に49万台、10年度に87万台と右肩上がりに急上昇を続け、11年度には100万台を突破して127万台へと伸びた。そうした海外でのヒットが逆輸入的に日本に上陸。国内でも再ブレークし、12年度は過去最高の世界販売160万台を売り上げ、第1次ブームを上回るヒットとなった。