大手スーパーやコンビニエンスストアが展開する高品質、高価格なプライベートブランド(PB)。原材料や製法にこだわった高級志向が特徴。品質と低価格を売りにしてきたPBのなかでも、近年、一般商品より割高な高品質の商品が売れる傾向が出てきたことから、各社が力を入れている。代表的なものに、流通大手イオン(本社・千葉県千葉市)が従来の「トップバリュ」の上位ブランドとして新設した「トップバリュセレクト」、ファミリーマート(本店・東京都豊島区)の「プラチナライン」、セブン-イレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)の「セブンゴールド」などのブランドがある。なかでも、セブンゴールドは、2013年4月に「金の食パン」を発売し、250円という製パン大手の普及品の約2倍の価格にもかかわらず、品切れする店舗が続出。5カ月で予想を上回る2000万食を売り上げ、注目を集めた。