石川県農業総合研究センター砂丘地農業試験場が開発したオリジナル品種の高級ブドウ。粒は鮮やかな赤色で巨峰の2倍と大きく、果汁が豊富でさわやかな甘みが特徴。同試験場は1995年に既存種の藤稔(ふじみのり)をもとに品種改良を始め、2002年に開発に成功。07年に品種登録し、翌年から出荷をスタート。足かけ14年の歳月を費やして、完成に至った。糖度が18度以上、1房の重さが350グラム以上、粒の直径が3.1センチ以上など、厳しい審査を経て出荷される。出荷量が少ないため、毎年高値がつくが、14年7月5日の初競りでは1房が55万円で落札され、これまでの最高値だった11年の50万円を更新し、話題になった。