スマートフォン(スマホ)の無料通話アプリ、LINEのアカウントが第三者によって不正にログインされ、乗っ取られること。2014年5月下旬以降、何者かが本人になりすましてLINEのコミュニティーに潜り込み、友人などにウェブマネーを購入させてだまし取るといった事件が続出した。個人を特定できるメールアドレスやパスワードなどの情報リストが他社サービスから流出し、そのリストを使用して不正ログインを行う、リスト型攻撃と呼ばれる手法が用いられたと考えられている。サービスを提供しているLINE(東京都渋谷区)は、他のインターネットサービスと共用しているパスワードの変更を推奨。同年7月17日には不正ログインへの対策として、メールアドレスやパスワードのほかに、PINコードによる本人確認の機能をスマートフォン版LINEに追加し、セキュリティーを強化した。あらかじめ4桁の暗証番号を設定しておくと、電話番号の違うスマートフォンからログインする際に入力を要求されるため、不正ログインされにくくなる。