コンピューターゲームのプレーヤーが、プレー中のゲーム画面に実況音声を入れた動画を投稿サイトなどで配信すること。実況プレーなどとも呼ばれる。こうした動画の配信者は実況者と呼ばれ、内容や攻略法の解説、プレーヤー同士の雑談などの音声を動画に入れる。こうした動画は日本では2008年ごろからYouTubeやニコニコ動画などの投稿サイトで人気を集めるようになり、人気コンテンツに急成長。15年時点で、ニコニコ動画の全再生数の3割以上をゲーム実況が占めるという。欧米でも人気ジャンルとなっており、14年には通販大手のアマゾンが人気ゲーム実況サイト「Twitch」を買収したことが話題になった。実況者の中にはアイドル的な人気を誇り、投稿動画の再生数に応じて生じる広告料を主な収入とする者も現れている。ゲーム画面を配信動画に使用すると著作権侵害にあたる可能性があり、ゲームメーカーが動画の削除を要請したり、配信に難色を示したりすることも少なくなかった。しかし、近年ではゲーム実況動画がプロモーションの手段として有効という認識がメーカー側に広がり、14年12月には任天堂がゲーム実況をはじめとした同社著作物のニコニコ動画での二次創作を公式に許諾。ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション4」にも、プレー動画を配信できる機能がつけられている。