主に中国からの観光客による大量購入、旺盛な消費行動を指す言葉。観光庁が2015年1月に発表した「訪日外国人消費動向調査」の14年年間値の速報によれば、日本を訪れた外国人の旅行消費総額は2兆305億円。そのうち、国籍・地域別では中国が5583億円と全体の27.5%を占め、前年比102.4%増という大幅な伸びを示している。中国人観光客の「爆買い」を後押しする要因としては、元高円安の進行や中国人に対するビザ発給要件の緩和によって日本を訪れやすくなったこと、加えて14年10月から消費税の免税対象が全品目に拡大されたことなどがある。中国の旧正月にあたる春節を迎えた15年2月18~24日ごろには、多数の中国人観光客が来日。百貨店や家電量販店、ドラッグストアを中心に、品質のよさで人気の日本製品をまとめ買いする姿が見られた。ビデオカメラや電化製品のほか、最近ではステンレスボトルや温水洗浄便座の人気が高く、免税対象となった化粧品、医薬品などの購入も増えている。個人用の買い物、家族や友人へのお土産としてだけでなく、転売する目的で大量購入するケースも少なくない。