特定保健用食品(特保、トクホ)のうち、一つの製品で二つの働きを持つものの通称。特保は、国の審査と許可を受けたうえで「おなかの調子を整える」や「脂肪の吸収を抑える」などの働きを表示できるもので、その中でもWトクホは2種類の働きを同時に持つことを特徴とする。代表的な製品は、2014年4月に日本コカ・コーラ(本社・東京都港区)が発売した「からだすこやか茶W」。食物繊維の難消化デキストリンにより、「脂肪の吸収を抑える」ことと、「糖の吸収をおだやかにする」ことの二つの働きを持つ。二つの保健の用途を持つ清涼飲料水としては、日本で初めて許可、製品化された。健康志向の高い消費者の人気を集め、発売後2カ月の累計出荷量は同社が立てた当初目標の3倍を上回った。また、同月にアサヒ飲料(本社・同墨田区)が発売した「食事と一緒に十六茶W」も、糖の吸収と血中中性脂肪の上昇をおだやかにする二つの働きを持つ飲料で、こちらも好調な売れ行きを示している。