孤独な少年とバケモノの奇妙な師弟関係を軸に、互いの成長や親子のような交流を描いたアニメーション映画。公開は2015年7月11日。いずれもヒット作となった「時をかける少女」(06年)、「サマーウォーズ」(09年)、「おおかみこどもの雨と雪」(12年)で知られる細田守が監督、脚本・原作を手がけた。主人公の少年は東京の渋谷と並行して存在する異世界に入り込んで、バケモノの「熊徹(くまてつ)」に出会い、師弟関係を結ぶ。「九太」という新しい名をつけられた少年は、「熊徹」と共同生活しながら修行と冒険の日々を重ねていく。声優には役所広司(熊徹)や宮崎あおい(少年・九太)らがキャスティングされた。同作は公開直後から人気を集め、15年8月9日には観客動員数が300万人を突破。同時点で累計興行収入も38億円を超えるヒット作となった。また、同年9月にスペインで開催される第63回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門への出品も決定している。