合成樹脂の一種であるポリ塩化ビニル(PVC)を主原料とするクラフト用粘土。日本では樹脂粘土とも呼ばれる。常温では硬化せず、家庭用オーブンなどで20~30分程度、110~130度で加熱すると、プラスチック状に固まる。加熱後は、軽さと強度、耐水性を持ち、彫刻や研磨を加えることが可能。発色がよく、精巧な細工をほどこすことができるため、アクセサリーやインテリア、食器、玩具などから本格的なアート作品まで、さまざまな作品の材料として用いられる。比較的低温で硬化するため、金属やガラスなど、オーブンの加熱に耐える他の素材と組み合わせて焼成することもできる。もとはドイツで生まれた製品で、その用途の幅広さや手軽さから、欧米で人気が定着。日本でも近年、アート教室や書籍などで紹介されるようになり、徐々に人気が高まりつつある。