幽霊になった母親と残された幼い息子の親子愛を描いた絵本(講談社、税込1296円)。作者は、「ぼく、仮面ライダーになる!」シリーズ(講談社)や「しんかんくん」シリーズ(あかね書房)で知られる絵本作家ののぶみ。物語の冒頭、母親は交通事故で命を落とし、幽霊になる。その後、残された4歳の息子「かんたろう」を心配し、息子のもとに現れて思いを伝えていく。「死」という重いテーマを扱う一方で、母子がユーモラスな会話を交わす場面も描かれている。2015年7月の発売後、「泣ける絵本」として口コミやテレビ番組で人気が広まり、同年9月時点で発行部数20万部を超えるヒット作となった。