テレビ番組の演出方法などを、一種の著作物ととらえて呼ぶ言い方。テレビ番組の取引では、毎年、アメリカで開かれる国際見本市NATPEなどが有名だが、多チャンネル時代を迎えたテレビ業界では、世界的にソフト不足が深刻になっており、見本市でフォーマットを売買する動きが盛んになっている。たとえば、「未来日記」(TBS系「ウンナンのホントコ!」)のフォーマットは20カ国に輸出。一方、日本のキー局もTBSが「サバイバー」(米CBS)、フジテレビが「ウィーケストリンク」(英BBC)のフォーマットを購入し、2002年4月から放送を開始している。知的財産としての「フォーマット」の国際基準は未確立で、業界団体などがWIPO(世界知的所有権機関)に基準策定を要望している。