2002年4月、DVDで発売された個人制作の短編アニメ「ほしのこえ」が、初版1万枚を初日のみでほぼ完売、2万7000枚(02年9月現在)のヒットとなった。制作者の新海誠は、ゲーム制作会社を退職して作品づくりに専念、自宅のパソコンで7カ月かけてほぼ独力で25分の作品を完成。販売を担当したコミックス・ウェーブ(東京都渋谷区)がホームページで作品を紹介、2月に都内で劇場公開されて人気に火がついた。宇宙戦争で引き裂かれた少女と少年が、携帯電話のメールを使って恋愛するという現代の世情を反映したストーリーと、ネット上の口コミがヒットの原動力とされる。