2001年9月11日に起こった同時多発テロでハイジャック機の標的となり、崩落したニューヨークの世界貿易センタービル跡地のこと。日本語に訳せば「爆心地」で、事件の3日後、ABCテレビのピーター・ジェニングスが、初めて現場をそう呼んだとされる。現場の惨状を目にしたアメリカ国民の衝撃が反映された呼び名である。現在、16エーカー(6万4750平方メートル)の跡地をどう復興するかが議論されており、02年末までの最終案取りまとめを目指している。有力な「メモリアル・プラザ」建設案は、跡地の半分を鎮魂のための広場とし、残りの敷地に6棟の高層ビルを建てるプラン。代案も多く、旧世界貿易センタービルに匹敵するオフィス機能と、鎮魂施設をいかに両立するかが課題となっている。