ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS ブリックス)が創設する国際銀行。新聞などではBRICS開発銀行とも称されている。2012年3月に上記5カ国の首脳会議で設立が提案され、14年7月15日に正式に設立が合意された。アジアやアフリカ、中南米など、途上国のインフラ事業や開発支援への融資が目的。また、新興国が独自の国際銀行を設立することで、欧米主導で運営されている国際通貨基金(IMF)や世界銀行に対抗し、これまでの国際金融秩序の仕組みに変化をもたらす狙いもある。今後他の新興国の参加も想定している。資本金は当初、500億ドル(約5兆円)を5カ国が均等に出資し、その後、7年以内に1000億ドルに増資する。本部は中国の上海に置き、初代総裁はインドから起用するとしている。南アフリカには、アフリカ地域センターが設置される予定。