フェイスブックなど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の情報拡散力を利用して、インパクトのある動画や画像で、短期間に爆発的なアクセスを集めるウェブサイトの総称。「バイラル(viral)」は、「ウイルス性の」「感染的な」という意味。情報がウイルス感染のように、人づてに素早く広がっていくことから、こう呼ばれる。SNSでの拡散を目的としているため、投稿やシェア用のボタンを目立つところに大きく配置しているのが特徴。また、思わず見たくなるようなタイトル、友人と共有したくなるようなコンテンツを掲載している。2006年に、オンライン専門のニュースサイト、ハフィントンポストの創業者の1人、ジョナ・ペレッティがバズフィード(BuzzFeed)を設立したのが始まり。その後、スマートフォンの普及やSNSの広がりを受けて、13年から閲覧者が急激に増加。14年8月現在、月間の閲覧者数が1億5000万人を超えるほどの人気を示している。また、同月11日、バズフィードは同年中に日本のほか、ドイツ、インド、メキシコに進出する計画を発表した。主要なバイラルメディアには、バズフィードのほか、アップワーシー(Upworthy)、ディストラクティファイ(Distractify)などがあり、日本でも、ワッツ(Whats)、キュレージー(CuRAZY)などのサイトが相次いで公開されている。