イスラム法(シャリア)にのっとった投資ファンド。イスラムの戒律で禁忌とされる利子、豚肉、アルコール、タバコ、武器、ギャンブル、ポルノなどに関連する事業には投資をしない。個々の金融機関には、イスラム法に詳しい学者などからなるシャリアボードとよばれる諮問組織が設置され、取引相手の事業がシャリアにかなっているかどうかを判断する。ファンドの資金は、非イスラム教徒の投資家から集めることも多い。また、事業がシャリアにかなっていれば、非イスラム教徒でも投資対象となる。2014年4月には、ベンチャー投資会社、インスパイア(東京都港区)とマレーシア政府系の投資機関、PNB(プルモダラン・ナショナル)の日本法人が合弁会社を設立し、イスラム法にかなった日本企業に対して出資を行うファンドを設立。イスラム圏の食品販売で必要とされる、豚肉などの禁忌とされる食材が含まれていないことを証明するハラル認証の取得に向けた助言なども行う。