トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市)が、中長期の保有を前提として個人投資家向けに発行する種類株式。種類株式とは、株式市場で売買される「普通株式」とは異なる権利内容をもつ株式の総称。次世代技術の中長期的な研究開発資金の調達を目的としている。名称は、1936年にトヨタ初の量産乗用車として生産されたAA型乗用車にちなんだ。2015年6月16日に開催された同社の定時株主総会に同株式の発行に関する議案が提出され、約75%の賛成により発行が承認された。発行価格は普通株式の120%以上で、配当は初年度が発行価格に対して年率0.5%。次年度以降0.5%ずつ上昇して、5年度目以降は2.5%となる。非上場だが議決権があり、発行後5年間は売却することができない。5年経過後は、普通株式に1:1で転換できる権利および発行価格で同社に買い取りを請求できる権利が付いている。そのため、投資家にとっては事実上の元本保証となる。第1回の発行は、5000万株を上限として15年7月24日に行われる予定。第2回以降の発行は未定。発行総数は、同社の発行済み株式数の5%未満である1億5000万株が上限となる。