中国最大のインターネット関連企業グループ。1999年に、中国人の元英語教師ジャック・マー(馬雲)が18人の仲間とともに中国浙江省杭州市で設立した。企業間の電子商取引の仲介、マーケットプレイスの運営、クラウドコンピューティングサービスの開発、オンライン決済サービスなど多様なサービスを提供。2007年に日本法人を設立し、08年にソフトバンクの出資で合弁会社化され、本格的に日本での事業をスタートさせた。14年の時点で、中国、日本のほか、韓国、アメリカなどに70の拠点を設け、2万4000人を超える社員が190の国にオンラインでのサービスを提供。アメリカのアマゾン、日本の楽天をはるかにしのぐ巨大市場を作り上げている。また、主な事業に加え、サッカー事業への進出、映画などの娯楽事業の強化といった幅広い事業展開も進めている。14年5月には、アメリカの証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請。同年8月の上場を目指す。IPOによる資金調達額は、ハイテク関連企業として過去最高額だった12年のフェイスブック(160億ドル)を超える規模になる見通し。