企業などが意図的に商品の品薄状態を作り出して、消費者の関心や購買意欲をかきたてようとする商法。品薄商法、あおり商法、ハングリーマーケティングなどとも呼ばれる。販売数量や期間、地域などをあらかじめ限定するパターンだけではなく、企業側が意図的に生産や出荷を抑えて供給を絞り、品薄感を演出する場合もあるとされる。後者の場合、意図せず生産、出荷が追いついていないケースと判別することは難しい。品薄状態を作り出すことで、人気の商品であるとアピールできる半面、意図的な演出ではないかという疑いや反感を招くこともある。サントリー食品インターナショナル(本社・東京都中央区)が2015年3月に発売した炭酸飲料「レモンジーナ」と、翌月発売の清涼飲料「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」では、2商品続けて注文殺到を理由に発売直後に出荷停止したため、一部で飢餓商法との批判の声も上がったが、同社は「需要予測を誤った」と説明、陳謝している。