バックミラーやサイドミラーを備えず、車外カメラと室内カメラを代わりに用いる自動車のこと。2015年11月、自動車の国際基準について協議する国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)が全てのミラーの代わりにカメラを使用することを認める新基準を採択。これを受けて、国土交通省が道路運送車両の保安基準を改正し、16年6月18日に製造が解禁された。解禁の対象となるのは、乗用車やトラック、バスなどの4輪車で、バイクなどの2輪車では認められない。また、車外カメラがカバーできる範囲や室内モニターの画質は従来のミラーと同等の性能を確保する必要がある。カメラ、モニターで代替することで、雨などでミラーが見えにくくなるのを防ぐことや、デザイン性が高まることなどが期待されている。16年1月にはドイツの自動車大手BMWがミラーレス化したコンセプトカーをアメリカのショーで公開するなど世界的に注目が高まっており、国内外の自動車メーカーが開発を進めることが予想されている。