インターネット上の電子決済や海外送金などに使うことができる、貨幣的価値をもつもの。コインや紙幣といった形がなく、データとしてネット上に存在する。セキュリティー対策に暗号技術が使われていることから「暗号通貨」とも呼ばれる。円やドルといった現実の通貨に比べ、決済や海外送金などで、ほぼ手数料が掛からないという利点がある。一方で、中央銀行のような管理者がなく相場が不安定な点、匿名性を利用してマネーロンダリング(資金洗浄)や違法取引などに使われる恐れがあるなど、問題点も指摘されている。2009年に登場したビットコイン(Bitcoin)を代表に、ビットコインから派生したライトコイン(Litecoin)やドージコイン(Dogecoin)などがある。13年12月23日には、日本の巨大掲示板サイト、2ちゃんねるから日本発の仮想通貨であるモナーコイン(Monacoin)が登場した。