鉄筋コンクリートや木材の柱、壁などを、ポリエステル繊維を織り込んだベルトやシートで覆うなどして補強し、建物の耐震性を増強させる工法。構造品質保証研究所(東京都千代田区)の特許工法で、「SRF工法」、「包帯補強」とも呼ばれる。接着剤を塗布した柱へのベルトの巻き付け、壁へのシートの貼り付けを行った後、外装を仕上げる簡単な改修工事で補強できる。しなやかで強靭(きょうじん)なポリエステル繊維のベルトやシートが、地震による建物の揺れによる柱や壁の損傷を抑えるため、強度が維持され、耐震性と耐久性が向上するという。大掛かりな工事が不要なことから、粉じんや臭気、騒音が発生せず、工期も短く、工費も安価などの利点がある。オフィスビルやマンション、病院、学校といった建物のほか、新幹線や鉄道の高架橋などの土木構造物にも使用されている。