日系企業の駐在員、現地企業の従業員、海外での起業家など、中長期的に外国に居住し、現地で生計を立てている日本人のこと。中国国籍を持ちながら海外で活躍する「華僑」になぞらえた呼称で、2004年に、香港で会社経営をしていた企業家らがつくった造語。同年、この企業家らの勉強会が基となって和僑会(香港和僑会)が誕生し、その後、北京和僑会や上海和僑会、タイ和僑会など、中国、東南アジア、日本国内などの各地に設立された。同会は、海外での起業を目指す人や海外企業で活躍するリーダーの支援と育成を使命に掲げて活動。海外や国内の中小企業や零細企業との交流を図るネットワークを構築し、現地での優位性を獲得するために、海外ビジネスの情報収集、ノウハウの蓄積、提供などを行っている。毎年、各地の和僑会が集う和僑世界大会を開催している。13年11月23日にタイのバンコクで開かれた第5回大会は、1000人以上の会員が参加し注目を集めた。