アメリカの雇用情勢の変化を数値化した経済指標。同国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が2014年5月にこの指数を開発したことを発表し、同年10月6日から毎月の公表を開始した。指数は、失業率や雇用者数の増減をはじめとして、労働参加率や平均時給、離職率、企業の採用計画、フルタイムの仕事を希望しながらもパートタイムの職に就いている人の数など、19の労働関連指標から算出される。この指数が前月比で増加していれば労働市場の改善傾向を示し、減少していれば悪化傾向を示すとされる。14年10月以降は、毎月、労働省労働統計局による雇用統計発表の翌営業日に公表するとしており、初の定期発表となった同年9月の指数は、前月比プラス0.5ポイントの2.5ポイントだった。FRBはLMCIを公式な統計とは位置づけていないが、FRBの金融政策の動向を予測するうえで参考になる新たな指標として、市場関係者の注目を集めている。