2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故に関する公文書を保存し、公開するウェブサイト(http://www.archives311.org)。情報公開制度の整備や運用の実効性向上などを目指した活動を行うNPO法人「情報公開クリアリングハウス」(東京都新宿区)が15年7月に開設した。事故をめぐっての政府や東京電力、自治体の対応を長期にわたって検証できる環境づくりを目的とする。収蔵されている公文書は、内閣府や原子力安全委員会、原子力安全・保安院、原子力規制委員会、経済産業省、環境省、福島県などの行政機関から開示された約3000件、計約6万ページ。国の情報公開法や自治体の情報公開条例に基づく情報公開請求によって収集されたものが中心となる。11年3月に政府と東京電力が設置した統合対策本部の会議記録など、従来は公開されていなかった文書も多い。収蔵された資料は、文書名や行政機関の名称から検索できる。