日本とイギリスの両政府間で開かれる外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の通称。ツープラスツーと読む。安全保障分野での協力強化を目的として、両国の外交担当閣僚と国防担当閣僚が出席する。日英間の2プラス2は、2014年5月にロンドンで行われた安倍晋三首相とデービッド・キャメロン首相の首脳会談で新設について合意。15年1月21日、日本側からは岸田文雄外務大臣と中谷元防衛大臣が、イギリス側からはフィリップ・ハモンド外務大臣とマイケル・ファロン国防大臣が出席し、ロンドンで初めての会合が開かれた。日本にとって2プラス2の開催は、アメリカ、オーストラリア、ロシア、フランスに続いて5カ国目。初会合後に発表された共同声明では、シリアで発生した過激派組織「イスラム国」(ISIS、ISIL)による日本人拘束、殺害予告事件や、同年1月7日にフランスで起きた新聞社襲撃事件などを念頭に、テロ対策で協力を強めることで一致。自衛隊とイギリス軍の共同訓練の実施や、化学防護服や空対空ミサイルの共同研究、サイバー攻撃への対処での協力などについて合意した。また、大規模災害時の支援活動などで自衛隊とイギリス軍が物資を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の早期締結に向けて、協議を推進させる方針も確認した。