日本への武力攻撃や大規模災害の際に、自衛隊の最高司令部として防衛大臣などが指揮をとる施設。略称はCCP。東京都新宿区の防衛省敷地内の地下に設けられ、自衛隊の統合幕僚監部が管理する。1978年に結ばれた「日米防衛協力のための指針」(日米防衛協力ガイドライン)に基づいて設置され、84年に運用が開始された。有事の際に陸海空自衛隊を総合的に指揮するため、各自衛隊の指揮統制システムや首相官邸の危機管理センターと連結したシステムを備え、在日米軍とのホットラインなども設置されている。2015年4月のガイドライン改定では、日米の防衛連携強化を目的として、これまで有事の際に設置するとされてきた、自衛隊と米軍が役割分担などを協議する日米共同調整所などの調整メカニズムを平時から設置するとした。これに伴い、自衛官が米軍横田基地に、米軍幹部が中央指揮所にそれぞれ常駐することになる。