2014年12月に実施された第47回衆議院議員総選挙で過半数を獲得して、第一党になった自由民主党と公明党による連立内閣。同月24日に召集された第188特別国会の首相指名選挙で第97代首相に選出された安倍晋三を中心に組閣された。06年9月に発足した第1次安倍内閣と、12年12月に発足した第2次安倍内閣に続く政権。14年9月の内閣改造で閣僚に就任した18人のうち、17人はそのまま再任。防衛大臣兼安全保障法制担当大臣は、政治資金問題が指摘されていた江渡聡徳が再任を固辞したことから、元防衛庁長官の中谷元が後任として起用された。また、有村治子女性活躍担当兼行政改革担当大臣が兼務していた消費者及び食品安全の担当は、山口俊一沖縄北方担当大臣に移管された。組閣同日に発表された基本方針では、まず東日本大震災からの復興加速化を掲げ、次いで、第2次内閣から重要課題と位置づけているデフレ脱却による経済再生を最優先課題とし、アベノミクスと呼ばれる一連の経済政策を引き続き推し進めていく方針を示した。また、人口減少対策や地方活性化のための地方創生、女性の社会進出などを進めた「女性が輝く社会」の実現、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備などが基本方針とされた。