2016年7月31日に投開票が行われた東京都知事を選ぶ選挙。政治資金問題による舛添要一前知事の辞任に伴って行われた。与野党ともに候補者選びは難航し、6月29日には、自由民主党の小池百合子元防衛大臣が立候補の意思を表明。しかし、自民党東京都支部連合会が小池の推薦願の可否の判断を7月10日の参議院議員選挙後に先送りしたことから、同月6日、小池は自民党の推薦なしでも立候補するとして、正式に立候補を表明した。同月11日、元岩手県知事、元総務大臣の増田寛也が立候補を表明し、自民党、公明党が推薦することとした。これにより、自民党は分裂選挙となった。一方の野党側は、告示直前の同月13日に出馬を表明したジャーナリストの鳥越俊太郎を野党統一候補として推薦。同月11日に立候補を表明していた元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児は、票の分散を避けるため出馬を取りやめることになった。最終的には過去最高となる21人が立候補し、事実上、小池、増田、鳥越3人による争いとなった。投票の結果、小池が291万2628票を獲得し、2位の増田に112万票近くの差をつけ圧勝。初の女性都知事が誕生した。投票率は59.73%と前回を13.59ポイント上回り、期日前投票者数は170万8195人で、前回の100万2914人から約70%増となるなど、都民の関心の高さをうかがわせた。