都道府県議会や市区町村議会が会議規則を策定する際の参考のため、以下に述べる議長会が示す規則。「標準都道府県議会会議規則」は全国都道府県議会議長会が、「標準市議会会議規則」は全国790の市議会と東京23区議会の議長がつくる全国市議会議長会が、「標準町村議会会議規則」は928町村議会議長からなる全国町村議会議長会がそれぞれ定める。いずれの規則でも、議案や選挙、発言、表決、懲罰など議会運営に必要とされる項目について、各議会が会議規則を定めるうえでのひな型となる規定が記載されている。都道府県議会の標準会議規則には2002年に女性議員が出産を理由に会議を欠席できる規定が加えられた。一方で、市議会と町村議会の規則では会議欠席の理由は「事故」しか明文化されておらず、出産で欠席する女性議員の多くは事故扱いとされる状況が続いてきたが、15年5月に市議会と町村議会の議長会が規則の改正を決定。いずれも、出産が理由の欠席を認める規定を加えたことで、国会を含めた国内すべての議会の標準会議規則で産休規定が明文化された。