自衛隊は日本の国防を担う防衛組織。任務については自衛隊法第3条で、「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする」と規定しているほか、第3条2において、日本と周辺地域の平和と安全の確保に資する活動、国連を中心とした国際社会の平和と安全の維持に資する活動を行うことが定められている。1950年、連合軍総司令部(GHQ)のポツダム政令260号「警察予備隊令」によって創設された警察予備隊が前身。警察予備隊は7万5000人の定員でスタート。その後、52年に海上保安庁内に海上警備隊が組織された。同年8月、保安庁が設置され、警察予備隊が定員を11万人に増強して保安隊に、海上警備隊も保安庁の管轄に入り、定員7590人の警備隊へと改組された。さらに54年7月、防衛庁(現・防衛省)が設置され、保安隊が陸上自衛隊に、警備隊が海上自衛隊に改組、新たに航空自衛隊が発足した。2013年3月時点で陸、海、空合わせて約22万4000人の自衛官を擁している。国防だけではなく、都道府県知事の要請による災害派遣、国連平和維持活動(PKO)への参加や国際緊急援助活動の協力など、海外派遣でも活躍している。