維新の党を離党した橋下徹前大阪市長らが中心となり、2015年10月31日に結党した国政政党。翌11月2日に政治資金規正法に基づく設立届を総務大臣に提出し、受理された。維新の党では、橋下前市長や大阪系の議員が安倍政権に協力的な路線を志向し、民主党などとの野党再編を志向する松野頼久代表らと鋭く対立。橋下氏と松井一郎大阪府知事は15年8月に維新の党から離党し、同年10月1日、新たな国政政党の設立を正式に発表した。同月31日の結党大会には、維新の党から除籍処分を受けた議員ら国会議員18人が出席。同年12月の大阪市長任期満了をもって政界引退を表明している橋下氏が暫定代表に就任した。綱領では憲法を改正して首相公選制、衆参統合による一院制、憲法裁判所を実現することなどを掲げた。また、15年5月の住民投票で廃案となった大阪都構想を再び目指すなどとし、地方分権の推進を強調した。党規約は、党本部を大阪府に置くこと、党の常任委員は原則として地域政党の大阪維新の会から選ぶことなどが盛り込まれた。その後、同年12月12日の臨時党大会で引退する橋下前市長に代わって松井府知事が新代表に、片山虎之助参議院議員が共同代表に就任した。代表を退いた橋下前市長も法律政策顧問として政策立案に関わる。16年1月時点で同党に所属する国会議員は衆参合わせて20人となり、民主党、共産党、維新の党に次ぐ野党第4党となっている。