憲法学者の小林節慶應義塾大学名誉教授が設立し、代表を務める政治団体。2016年5月9日、記者会見を行い旗揚げを発表した。小林節は、安全保障法制に関して立憲主義の危機であると指摘。安倍晋三政権の暴走は止めたいが、民主党政権の失政を許すことができず、共産党にも投票する気になれないという多数の有権者の代弁者として、第三の旗を立てると主張した。16年7月の参議院選挙に向けて、共産党を除く野党各党の比例区候補が新しい政治団体に参加する統一名簿方式を模索してきたが、民進党執行部の理解が得られず話が頓挫したため、新たな政治団体の設立に踏み切った。同団体の基本政策は、(1)言論の自由の回復(メディアへの不介入)、(2)消費税再増税の延期と行財政改革、(3)辺野古新基地建設の中止と対米再交渉、(4)TPP不承認と再交渉、(5)原発の廃止と新エネルギーへの転換、(6)戦争法の廃止と関連予算の福祉・教育への転換、改悪労働法制の改正等により、共生社会の実現、(7)憲法改悪の阻止の7項目。参議院選挙では、公職選挙法で政党に準じた選挙運動ができる確認団体とするために、自らを含む10人以上を比例区に擁立する方針で、インターネットなどを通じて候補者や選挙資金を募る。選挙区には候補を立てず、与野党対決の1人区では野党統一候補を推すとしている。